この国では犬が

本と芝居とソフトウェア

2021年のふりかえり

やったこと

3 冊

修正した目標「2 ヶ月に 1 冊以上技術書を読む」について、2021 年に読んだ技術書は 3 冊。*1
修正後の目標に対しても 50% の結果となってしまった。

技術書以外の本であれば、30 冊程度は読んでいる。
まあ、こんなものだと思う。

3 本

修正した目標「3 ヶ月に 1 本以上記事を書く」について、2021 年に書いた記事は(この記事を含めて)3 本。

だいぶ下方修正した目標(そして半分はふりかえりの記事)ではあるが、なんとか達成できた。

ちなみにこの記事、かなり希少性の高い(ここまで具体的にXPチームの働き方を記述したものを僕は見たことない)良記事だと思っているので、もっと読まれてほしい。

enk.hatenablog.com

具体的すぎて、実際に体験した人以外には伝わりづらいのだろうか……?(もっと抽象化、理論化する必要がある?)

翻訳している

『The Great ScrumMaster』(日本語版は『SCRUMMASTER THE BOOK』)の著者である Zuzana Šochová さんが書いた『The Agile Leader』という本の翻訳を進めている。

greatagileleader.com

わかったこと

技術的に急成長しなくなっている?

年初に「1 ヶ月に 1 冊以上技術書を読む(のち、2 ヶ月に 1 冊に変更)」という目標を立てたことが年間 3 冊読む結果につながり、よかったとも言える。
0 よりはずっといい。

この程度の学習ペースでも、技術力の維持はできているかもしれない。
ただ、このペースだとこの先大きな成長はないかな、という感覚もあるのが正直なところで、「もし技術的に大きな成長を目指さないのであれば、では何を目指すのか?」という重要な問いが目の前にあるようだ。

どうすれば、みんな幸せになれる?

今読んでいる『リーダーシップ進化論』という本では、自己組織化という自然の作用によって破滅に向かってしまう人間社会を、どのようなリーダーシップによって救えるか、といった問題意識が語られている。(筋としてはタイトル通りリーダーシップの「進化」の歴史を辿る本だが、通底する問題意識はそこにあるように思える)

www.amazon.co.jp

僕は「みんなが幸せ」になるといいなと昔から思っていて、そのためにはなによりまず自分自身の幸福を確保することだ、と信じているところが大きかった。

この本を読んでいて、僕が組織であったり、リーダーシップといったことに興味があるのは、「みんなが幸せ」になれる道を見つけたいからなのかも、ということに気づいた。
つまり、「自分自身の幸せ」を保ちながらも、「みんなが幸せ」になるように行動できるようになるためのツールが、組織論であったり、リーダーシップなのではないか、ということ。

みんなすごいなあ

ふと見渡してみると、Twitterやブログ、イベントでの発表などで、色々な専門家の発信を目にすることが昔(たとえば10年前)よりもずっと増えたような気がする。
昔よりもITエンジニア自体の数が増えたからかもしれないし、他にも理由があるかもしれない。

みんなすごいな、と思う。
わざわざ外部に目を向けなくても、会社の中にも自分にはできないことができる人が山ほどいる。もちろん昔だっていたんだけど、昔より自分にできることがそれなりに増えた今でも、山ほどいるんだよなあ、という感覚。周りに山が山ほど(山だけに)あって、その山のほとんどには登れずに終わるだろうな、という感覚。

なんかこう、僕もなんかの専門家になろうとか、なった方がいいんじゃないかとか、思わないでもない。登れない山の一つになるというか。
でも一方で、ならなくてもいいんじゃないか、とも思うのだ。

世の中の役に立つものを作りたい、という気持ちは、働くようになってから変わらず一貫してある。
だからそこだけは大事にして、世の中の役に立つものを作れていれば、それでいいんじゃないかなと。

幸いなことに、今のところそれでそれなりに会社というのか、社会というのかからも評価してもらえている。
そうである限りは、これでいいんじゃないかなと思っている。

次にやること

「今までの延長線上にない、なにか」をやる

「今までの延長線上にない、なにか」をやる。
いったんは、もうこれだけでいいかな、と思った。

たぶん、目標で縛らなくても、生きたいように生きられそう、基本的には。
ただ、それだと停滞してしまうかもしれない。(しないかもしれないけど)

今までも、それなりに色々と今までの延長線上にないことをしてきた。
たとえば東京に出てきたり。演劇をやったり。スクラムに取り組んだり。スクラムマスターをやったり、プロダクトオーナーをやったり、デザイナーの真似をしてみたり。(2度)転職したり。関数型言語を学んでみたり。組織の「経営チーム」に参加してみたり。翻訳に取り組んでみたり。

劇的ではないけど、それなりには。この程度でいいから、何かしら新しいこと、今までの延長線上にないなにかには取り組むようにしたい。
1 年に 1 つくらいは、なにか。そうすれば、それなりにいつも新しくいられるだろう。

あとは自由。

*1:実はまだ1冊だが、読みかけの2冊を明日中に読み終える。絶対にだ。