この国では犬が

本と芝居とソフトウェア

加点法で生きる

加点法で生きると、幸せを感じやすいのではないか。

そして、僕は普段から加点法で生きている。と思う。

昨日からなんとなく京都に一泊で来ていて、来るまでは大きな目的もなく、期待もなく、来てはみたものの楽しめるのだろうかというなぜか不安のようなものさえあった。

加点法なので、その時点では0点だ。
いや、まあ京都に行くというワクワクで、40点くらいはあったかもしれないか。

京都に着いて、10年前に眼鏡を買った店に行った。そこでとても気に入る眼鏡を買うことができた。
ここであっさり100点に到達した。

そうすると、ここからはボーナスタイムだ。

大学の頃の先輩が教えてくれたおでん屋さんに行ったところ、これがまたべらぼうによく、120点。足し合わせると220点だ。

こうなってくると、もう何があっても大抵大丈夫だ。

ホテルのシャワーが快適で、30点。ベッドも快適で、30点。
実は部屋に入ったとき若干臭ったが、加点法なので気にしなければいいだけだ。しばらく窓を開けていたら、爽やかな空気になった。

今朝は雨が降っていた。
京都の街を散歩しようと思っていたので、減点法だともしかしたら減点になるところかもしれない。

しかし、加点法なので「雨の京都を楽しめる」、20点。さらに、小雨になってきて歩きやすくなってきたので10点。
やがて雨はやんだ。なんだかんだ快適なので、20点。たぶん、初めからこの天気だった場合よりも合計点は高い。

これで330点ということになるのかな。
まあ、昨日の記憶は減衰しつつあるので3割くらいは割引になりそうだが、今日は他にも色々といいことがあったので、現在値でも300点くらいはあると思う。

ものごとのいいところを見る。

100点に達するまでは、多少の不快や不満を感じるかもしれないが、100点を超えてしまえば、ボーナスタイムなのだ。
基本的には、いいことしかなくなる。それが加点法の世界だ。

普段は、ちゃんと起きて、それなりに元気に1日を過ごすことができれば100点だと思っている。
だから、平日でもだいたい150点くらいにはなる。何か特にいいことがあった日は200点だ。

平日の朝、たいていあまり調子がよくないのは、単に夜型で朝が苦手だからだと思っていたけど、加点法で生きているから、というのもあるのかもしれない。
こればっかりは、加点法の弱みかもしれないな。