新年は芝居が 4。
観た芝居
十一人の少年
東京乾電池「十一人の少年」。これも劇だ。こうやっても劇は成り立つんだ、こうやってもそこに真実が生まれるんだ、と驚かされる舞台でした。ホンは見事で、でもそれに(それもずいぶん前に書かれたその時代の匂いに)負けないエネルギーのある演出と役者でした。新年早々いいものを見て幸先がよい。
— enk (@enk_enk) January 8, 2016
演出がうまい、と感じる場面が多かった。心得ている、というか。でも、最後には演出のことなど忘れてしまいました。
— enk (@enk_enk) January 8, 2016
色々な劇があるのだ、ということが最近(まともに見始めてから 1 年経ってようやく……)わかってきました。
イスラ! イスラ! イスラ!
- 岡崎藝術座
- 1/15(金)20:00~@早稲田小劇場どらま館
これも色々な劇のうちのひとつ。
遠くて、むずかしかった。
役者が全員ずっと仮面をつけていたので、自然とからだの微細な動きに注意が向くのが面白かった。
でも、それ自体に大きな意味はなかったような気もします。
こうやって遠いものがふとした拍子に近くに来ることがあるのは知っているけど、でもやっぱり遠かったなあ。
書く女
- 二兎社、主演 : 黒木華
- 1/21(木)19:00~@世田谷パブリックシアター
せたぱぶほんといい劇場。
— enk (@enk_enk) 2016, 1月 21
書く女。舞台に風が吹いてはやみ、また吹いては吹きだまり、渦を巻き。音と光が風を生む。黒木華はとてもいい女優だった。『表に出ろいっ!』の映像で見たときよりもずっと。美しかった。ラストシーンとかではなく、全体としてじんわりと消え残る。
— enk (@enk_enk) 2016, 1月 21
女優にはなれない。
— enk (@enk_enk) 2016, 1月 21
最近あまり「美しい」という言葉を使いすぎないようにしようと心がけているのだけれど、書く女の黒木華はじつに美しかったので。
夫婦
ハイバイ『夫婦』。どの極にもつかず、離れずでありながら、およそ作家の個人的な体験を語っているようでもありながら、確かにわたしたちのことを語っている。いつのことかも思い出せないけれど、いつかのわたしたちがいた。観た人の生きることが、それぞれ少しずつゆれ動く。これは……魅力的です。
— enk (@enk_enk) 2016, 1月 27
ハイバイは今までに観たどの演劇とも少しずつ似ているようで似ていなくて、にもかかわらず観劇体験が高水準で(それこそ「遠い」みたいなことも全然なくて)、不思議な魅力でした。
今度の『おとこたち』もぜひ観に行きたい。
以上、絞って絞って 4 本でした。