でも、今まで世界と呼んでいたものとこれとのあいだには少しずれがあって、この世界には人間がいる。いるし、必要。
人間の集まりとしての世界に愛してるよと言うためのきわめて効果的な方法が演劇で、人間の集まりとしての世界に愛してるよと言いたくなったから演劇を始めたのだと考えると、じつにしっくりきます。
人間の集まりとしての世界を愛せるようになったら、必ずしもそれを愛せなかった頃にあった「自分が人間であること」との矛盾が解消されて、じつにすこやかです。
このように、生きているとたまにすごくいいことがある。