この国では犬が

本と芝居とソフトウェア

11冊を並行で読む

年末年始休みだからいっちょ気合い入れて本でも読むかと思って読んでいる。

だいたいこういうときには多数の本を一気に読み始めてしまう。
今は知りたいことが多いから、一緒に読んでいる本も多い。

ビジネス/マーケティング

ブルー・オーシャン戦略

こないだ読んですごくよかった『突破するデザイン』で引用されていたから読んでみる。
戦略策定には実行手順を組み込める」という主張が特によい。

ブルー・オーシャン戦略では、策定と実行の連動性を重視している。大多数の企業ではこの両者を切り離しているかもしれないが、我々の研究によると、策定と実行が分断されてしまうと実行に時間がかかって効果も怪しくなり、機械的に手順を追うのがせいぜいである。

そうなのだ。
経営戦略、だいたいまともに実行されずに終わる。いかに戦略がよくても、まともに実行されなきゃなんの意味もないのだ。

キャズム

キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論

キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論

キャズム関連の主要な用語やその主張するところは聞きかじって知っているものの、この本を読んだことなかったのでこの機会に読む。
エスケープ・ベロシティ』もそうだったけど、ジェフリー・ムーアの本は読みやすさと面白さが両立していてすごい。サクサク読めてしまう。

イノベーションへの解

イノベーションへの解 利益ある成長に向けて (Harvard business school press)

イノベーションへの解 利益ある成長に向けて (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ』がめちゃくちゃ面白かったから、その続編ということで読む。
ジェフリー・ムーアの本とは対象的に、読むのに時間がかかる。それは論理の緻密さの裏返しでもあるので、がんばって読む。

INSPIRED

INSPIRED: How to Create Tech Products Customers Love (English Edition)

INSPIRED: How to Create Tech Products Customers Love (English Edition)

初版は日本語で読んで、すごくよかった。
去年出た第 2 版も翻訳が進んでいるらしいのだけど、早く読みたいし旧版を一度読んだ本で英語の勉強にもちょうどいいかなと思って読む。

デザイン

Design Systems

Design Systems ―デジタルプロダクトのためのデザインシステム実践ガイド

Design Systems ―デジタルプロダクトのためのデザインシステム実践ガイド

最近関わってる製品でデザインシステム構築したほうがいいんじゃないか説があって試行錯誤してるので、ちょうどいい本出てるやんけと思って買った。
まだ序盤だけど、かなりいい。最新の事例がビシバシ出てくるのもいいし、デザインシステムとはなにかの話をアレグザンダーのパタン・ランゲージの話から始めてしっかり積み上げてくれるところもいい。買ってよかった。

UIデザイナーのためのSketch入門&実践ガイド

UIデザイナーのためのSketch入門&実践ガイド 改訂第2版

UIデザイナーのためのSketch入門&実践ガイド 改訂第2版

Sketch は使ってないんだけど*1、巷のプロトタイピングツールはだいたい Sketch みたいなものと聞いたので買ってみた。
おおむね期待通り、Figma 触ってみてイマイチよくわからなかった用語とか概念が解説されていてよい。後半にはモダンな周辺ツールの紹介とか UI トレースのすすめみたいな章もあるっぽいので楽しみ。

プロとして恥ずかしくない 新・配色の大原則

プロとして恥ずかしくない 新・配色の大原則

プロとして恥ずかしくない 新・配色の大原則

最近会社でやってるデザイン教室(?)の課題図書。
読み進めていくと世の中のモノとか Web とかアプリとかの配色について言葉で説明できるようになっていくので、たいへん面白い。

IA Thinking

IAシンキング Web制作者・担当者のためのIA思考術

IAシンキング Web制作者・担当者のためのIA思考術

こちらも同様に課題図書。
仕事始めまでに読み終わって課題もやっといてねとのことだったので、安全策として実家への帰りの新幹線でさくっと読んでしまう予定。

About Face

About Face: The Essentials of Interaction Design

About Face: The Essentials of Interaction Design

ゴール指向設計およびペルソナ・シナリオ法の父である Alan Cooper 御大の本。
旧版である About Face 3 は日本語版が出てるんだけど絶版で古本が高い。うっかり新版の翻訳出ないかなってずっと待ってたけど出る気配ないし、観念して英語で読む。

息抜き

イノベーション・オブ・ライフ

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

クレイトン・クリステンセン先生の本があまりにも面白かったので(そういえば去年読んだ『ジョブ理論』も面白かった)、最近敬遠してた人生指南(?)系の本だけど読んでみることにした。
まえがき(序講)に「今回も容赦はしねえ、理論で攻めるぜ」(意訳)みたいなこと書いてあるからワクワクしたものの、期待したようなキレッキレの論証とかはなくて、先生も人間なんだな~というあたたかい気持ちになりながら読んでいる。

Effective Java 第3版

Effective Java 第3版

Effective Java 第3版

ほか色々

このへんがメインで、合間に詩とか小説とか他気になった本とかをはさみながら読んでいくことになる。
予定。

まとめ

といった具合に、やたらめったら読む。

関連するジャンルの本を並行で読むと、似たようなことを言っているところ、少し切り込み方が違うところ、(極端な場合は)同じ事例を扱っているのに逆の主張をしているところとかが見つかって、自分の中での対話が捗る。

久々の感覚で、ちょっとたのしい。

*1:業務用の Mac がないから使えない、とりあえず Windows でも使える Figma を使ってみてる

読み比べたらぜんぜん違うのだろう

もともと 2018 年をふりかえっておこうかと思って書き始めた。

ところが、何か意味のあることを書こうとするとどうしても愚痴や恨み言めいたものになってしまう。
でもそれは本意ではないというか、筋ではないというか、少なくとも公共の場で語りたいようなことではないので、結果としてほとんど何も書くことがない。

こういうときに、人は詩を書いたりするんだろうか。

最近は、小さくて美しいものを見て心をなごませている。

Irene さんという、アメリカ在住で飼っている 3 匹の犬の写真を毎日 Twitter に上げている人がいて、その犬たちの幸せそうな様子を見ては、幸せな気持ちになっている。
犬はありがたいし、Irene さんもありがたい。

古賀及子さんという、Web ライターの人がいて、日常のことをはてなブログで書いている。お子さんのことが多いけれど、それだけでもない。
淡々と日常を綴っているだけで、煌めくような美文というわけでもない。そもそも僕にとって赤の他人の日常である。

でもなぜか、泣きそうになる。
今気づいたのだけれど、この淡々とした文体は、僕が大好きな『帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。』の高山なおみさんに少し似ているような気がする。

たぶん、読み比べたらぜんぜん違うのだろう。

11 月には 4 回目の舞台に出た。
今年は、職場の人たちも何人か見に来てくれた。

荒れ放題になっていた部屋の掃除をしたら、少しすっきりした。

「全員常時ペアプログラミング」は「チーム開発初心者」向けなのではないか

週 40 時間ペアプロ

ここ 3 ヶ月ほど、所属しているチームの開発者全員が常時ペアプログラミングしている。

今やっている開発は、ほぼ、「ケント・ベックの本に書かれている XP」そのまんまのスタイル。*1

プロダクトマネージャが書いたユーザーストーリーを、プロダクトバックログの上から順に、4 人の開発者が週 40 時間労働で、毎日朝から夕方まで常時ペアプログラミング、TDD で開発している。*2

このように日常動作がペアプロなので、自然、ペアプロについてメタ的に考えることがある。
そんな折、ふと「この常時ペアプロするスタイルって初心者向けなのでは?」という考えに至った。

守破離の守

守破離」という言葉がある。

以下に Wikipedia の記述を引用する。

まずは師匠に言われたこと、型を「守る」ところから修行が始まる。その後、その型を自分と照らし合わせて研究することにより、自分に合った、より良いと思われる型をつくることにより既存の型を「破る」。最終的には師匠の型、そして自分自身が造り出した型の上に立脚した個人は、自分自身と技についてよく理解しているため、型から自由になり、型から「離れ」て自在になることができる。
守破離 - Wikipedia

この「守破離」でいうと、チーム開発において「常時ペアプロする」というのは「守」なのではないか。

言い換えると、チームで生産性の高いソフトウェア開発をしようと思ったときに、「まずは常時ペアプロする」のがいいのではないか? ということ。
「できるところから」とか「必要なときに」ではなく、いきなり「常時」やる。

逆に言うと、「常時ペアプロする」のはあくまで「初心者の動作」であって、チーム開発が上達するにつれて、やがて「常時ペアプロ」ではない形態に転換していくのではないか? ということ。
チーム開発に熟達すると、必要なときにペアプロし、そうでないときにはそれ以外のスタイルを取れるようになるのではないか。

XP におけるペアプロ

ところで、ペアプロというプラクティスは、「ケント・ベックの本に書かれている XP」の肝だと思う。
ここのところ、「週 40 時間ペアプロ」する日々のなか、ペアプロを日常動作の中心に据えることで、XP の価値・原則・プラクティスが、美しく統合されることを実感している。

XP の価値である「コミュニケーション」も、「フィードバック」も、「勇気」も、「リスペクト」も、ペアプログラミングというプラクティスからなめらかに導かれるし、ソロであればついつい設計や実装に不要な複雑さを持ち込みがちなところ、ペアで作業していれば「シンプリシティ」も保たれる。

「経済性」という原則については結論を(直感的には)即断できないとしても、「人間性」「多様性」「流れ」「機会」「冗長性」「品質」「責任の引き受け」といった大半の原則が、ペアプログラミングからほとんど直接の効果を得られる。

多くのプラクティスについても、同様のことがいえる。

「常時ペアプログラミング」することで、XP の価値・原則・プラクティスに則ったチーム開発が格段にやりやすくなる。

ペアプロのペイン

ここまで、ペアプロをほとんどべた褒めしてきた。僕はペアプロが好きだ。
でも実は、ペアプロには苦手なところもある。

コードを書くのが速すぎて、ペアの相手がついてきてくれないのである。

これは、僕のプログラミング能力が(チーム内で相対的に)高すぎるのか……そんなことって……、とか考えていたら、実はそうではないようだ、ということに気づいた。

僕は、コードを書くときに「トップスピードで試行錯誤しまくることで最短時間で正解にたどり着く」ようなスタイルを取るのが好きだ。マシンにできることは、マシンにやらせたい。*3

でも、ペアプロのときにこれをやると、実質「ペアの相手はマシン」という状態にになってしまう。僕とマシンのペア。
すると、人間のペアが置いてきぼりになる。

それではまずいので、常に思考を発話し、相手の理解を確かめながら進める。ところが、相手の理解を待っていたら、トップスピードではなくなってしまう。*4
理解を待たないわけにはいかないので、結果として、ソロでやったときよりも、その場の開発スピードは落ちることになる。

もちろん、ペアの相手が僕の知らないことを知っていて、ペアの力で速く進めることもある。これは、ペアプログラミングの重要な利点でもある。
だとしても、その場の開発スピード(の平均値)はソロのときよりも落ちる、というのが偽らざる実感で、そこがペアプロのちょっとだけ苦手なところ。*5

ペアプロの生産性

では、僕がいるチームでは、ペアプロしないほうがいいのか?
「しない」とは言わないまでも、「ペアプロしたり、しなかったり」するほうがいいのか?

そう考えてみても、やっぱり、今は「常時ペアプロする」方がいいと思う。

それは、ペアプロがもたらす価値が、「今コードを書く速さの低下」を補って余りあるから。
定量的に説明するのはちょっと難しいけど、「XP におけるペアプロ」のところで並べ立てた、XP の価値や原則、言い換えると「チーム開発の生産性を高めるための道」をペアプロが導く、ということが、説明になっていると思う。

プログラミングはコミュニケーション

関連する話題をもう一つ。

プログラミングは、コミュニケーションだと思う。

もちろんプログラミングの第一義は機能の実装、価値を届けるために動作するコードを生産することなんだけど、その生産性を高めるためには、「プログラミングはコミュニケーションだ」ということを理解している必要がある。

読みやすいコードも、整然としたアーキテクチャも、チームのメンバーや、将来の自分、そして将来そのコードを読み、使い、変更する人とのコミュニケーションのためにある。
テスト駆動開発によって設計を導くのも、チームメンバーとのコミュニケーションのためであり、理解しやすく変更しやすい設計による将来のコミュニケーションを導くためだ。

なぜコミュニケーションが重要かというと、コミュニケーションのなめらかさが、製品の品質や、生産性に跳ね返ってくるから。

そして、XP は「コミュニケーションとしてのプログラミング」の「先生」であって、ペアプログラミングこそがそれを導くものだと思う。
ペアプログラミングがそれを導くなら、常時やればいい。

プログラミングがコミュニケーションであることが、「今コードを書く速さが落ちるとしても、ペアプログラミングをした方がいい」ことの説明になる。

ペアプロの「破」「離」

ということで、「常時ペアプロ」がチーム開発の「守」にあたる、という話に戻ってくる。

やや乱暴な言い方をすると、常時ペアプロすれば、チームとしての生産性が上がる、とも言える。
「すれば」→「上がる」というのは、まさに「守」だ。いつペアプロすべきか、とか、何をどう工夫すれば、とか、考えなくていいのだ。*6

では「破」「離」はなにか。
それが「いつペアプロすべきか」考えること、そして選ぶこと、なのだと思う。

まだその域に至っていないので、何が「破」で何が「離」にあたるのかはわからないけど、いずれにせよ、ペアプロするとき、しないとき」を使い分けるのは「上級スキル」だ、という感覚が今はある。
下手に「一人でやったほうが速いから」ということでソロ作業を取り入れると、「速さ」以外の、コミュニケーションにかかわる価値を損なって、結果としてチームとしての生産性(要するに、中長期的な「速さ」!)が低下しかねない。

だから、初心者のうちは、常にペアプロした方がいい。
そうすれば、ペアプロのメリットもデメリットも余さず体感できるし、経験が少ないうちは、下手な工夫でやったりやらなかったりするよりも、チームとしての生産性の平均値は高くなるはず。

とはいえ、いつまでもずっとペアプロを盲信するのではなく、いつか「破」に移行して、また「離」にいけるといいな、と思う。

それはモブプログラミングのような形かもしれないし、もしかしたら、全員がソロに戻るという可能性もある。
結局、常時ペアがいいということになるかもしれないし、それらの間になるかもしれない。

結論

僕は、今いるチームで「全員常時ペアプログラミング」することで、チームの生産性向上を感じている。
チーム開発の初心者や、集まったばかりのチームは、「少しずつ導入」するよりも、むしろ「全員常時ペアプログラミング」を試してみるといいのではないか。

ペアプログラミングは、「コードを書くスピード」が落ちることもあるけど、「コミュニケーションとしてのプログラミング」を強力に推進する。
それはチームとしての生産性の向上を導き、中長期的な生産性にもつながる。だから、やる価値がある。

はじめは「常時ペアプログラミング」して、慣れてきたら、「ペアプログラミングしないとき」について考え始めるといいのではないか、と思う。

補遺

ペアプログラミングには、「誰もが好むわけじゃない」という課題がある。

ペアプログラミングの研究者が書いた本にも書かれていることだし、僕の周りにもペアプログラミングが苦手な人はいる。(もちろん、それは責められるべきことではない)

僕の場合、今のチームには、少なくともペアプログラミングが「すごく苦手」「大嫌い」という人はいなそう。(直接面と向かって「大嫌いですか?」と聞いたことはないけど……)
だから、成り立っている。

もし、チームの中にそういう人がいそうだったら、導入は慎重に。
強制すると、みんな幸せになりません。

*1:ブログ購読者の方向け: 今は、以前スクラムをやっていたチームとは別のチームにいます。以前のチームは、形を変えながらもスクラムによる開発を続けています。ちなみに、モブプログラミングを実践しているみたいです

*2:なお見出しにはわかりやすいように「週 40 時間ペアプロ」と書いたけど、定時が週 37.5 時間なのと、プログラミング以外の時間もあるので、実質は 30 時間くらいだと思う

*3:コンパイル言語でテストも書いてれば、考える時間ってあんまり必要なくて、書かれたストーリーを見て、上からいくか下からいくかだけ仮決めして、あとはIDEとテストの導きに従ってひたすらキーボードを叩いてたら、コードはできあがる。立ち止まって考えるのは、最初と、打鍵しながらと、機能が一通り動いて少し大きめにリファクタリングしようと思ったときだけで十分。

*4:これは能力差の問題というより、非対称性の問題。マシンは人間より桁違いに速いので、正しい入力も間違った入力も、瞬時にフィードバックしてくれる。でも、人間はそうはいかない。相手が僕の 2 倍くらい速い人じゃないと、トップスピードは出せないと思う

*5:これに気づいて(つまり、「僕の開発スタイル」が原因で、「ペアとしての生産性」が最大化できていないようだ、ということに気づいて)、自分の開発スタイルを「ペア用」にチューニングすることを考え始めたのだけど、この記事の本旨とはずれるので、ここでは議論しません

*6:「考えなくていい」というのはもちろん言いすぎで、考えるのはいいことだし、考えたほうがいい。でも、考えながらも、基本動作としては「常にペアプロする」。

2017 年のふりかえり

2017 年をふりかえります。

年間目標のレビューから。

目標 : 月に 1 冊以上技術書を読む

今年は、以下 15 冊の技術書を読みました。

  • みんなのGo言語
  • M2M/IoTシステム入門
  • レガシーソフトウェア改善ガイド
  • [改訂第3版]Jenkins実践入門
  • The DevOps ハンドブック
  • ユーザーストーリマッピング
  • Lean UX
  • The Nature of Software Development
  • Running Lean
  • リーン顧客開発
  • 初めての自動テスト
  • テスト駆動開発
  • 継続的デリバリー
  • エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計
  • おうちで学べる人工知能のきほん

年間 15 冊ということで月 1 冊以上のペースなので、目標達成ということになります。

総括

前半はチームとか組織のことをやってたので、どうしても興味がそっちにいきがちでした。
9 月から異動で役割が開発者になったため、そこから一気に稼いだ感じです。

もともとこの目標は、今年の前半みたいなマネジメント的役割にあっても技術のキャッチアップを続ける……という意味での「月 1 冊」だったので、開発者になった今となっては微妙っちゃ微妙な数字です。
ただ最近は入門書・技術ハウツー本というよりは第一人者が書いた鈍器系の本をしっかり読み込むことが増えてきたので、月 1 冊ペースでも十分着実に学んでいるとも言えます。

とにかく達成してめでたい。

開発職に戻った(しかも新製品開発!)ので最近は開発本をビシバシ読んでいるのですが、なかでも『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』を読んだのは収穫でした。
自分で言うのもなんですが、今所属している組織にあって「Java で適切なコードをすばやく書くスキル」は割と限界付近まで高まってて、それでもイマイチ価値を出しきれてない感じがしたのでチーム/組織とかプロダクトマネジメントの方に関心が向いていたのですが、コードのレベルでも(あるいは、コードのレベル「から」)まだまだやれることがたくさんあるのだと気付かされました。

関連書籍

技術書かは微妙なところだけどソフトウェア開発関連の本というところでは、以下の 10 冊あたり。

  • アジャイルコーチン
  • 変革の軌跡 世界で戦える会社に変わる "アジャイル・DevOps" 導入の原則
  • カンバン ソフトウェア開発の変革
  • 今すぐ実践! カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント
  • The DevOps 逆転だ!
  • The Great ScrumMaster
  • スクラム 仕事が 4 倍速くなる "世界標準" のチーム戦略
  • Mob Programming: A Whole Team Approach
  • リーン・スタートアップ
  • IntelliJ IDEA ハンズオン

スクラムやらカンバンやらの本をほとんど片っ端から読んでる感じで、なんかひどいですね。

以下は再読。

実践していると、再読からも得るものがたくさんあります。

今読んでる本。*1

実践の中にいないと学べないタチなので、開発者やってる今のうちにこの辺のところにどっぷり浸かっておきたい。

近いうち読みたい本。

最近はとにかく買う本を減らしていて、というのは買っても読めてない本がいい加減積み上がりすぎているからなのですが、「買わない」という選択を続けていると、本は世の中に一生かけても読めないくらいたくさんあるのだ、ということを実感して、寂しい気持ちになります。

ただ寂しいというだけではなくて、今読んでいる本は、選んでそれに(時間を)投資しているのだ、ということもひしひしと感じます。

何を選んで、何を選ばないのか、ということに意識的になります。
意識していようがいまいが選んではいるのだから、意識できるようになったのはきっといいことです。

目標 : 月に 5 回以上演技クラスに通う

年間延べ 56 回。

月 5 回ペースだと 60 回になるので、4 回不足でした。
海外出張とか劇団の本公演とかで休んだ分をリカバリできなかった。

とはいえ、一年通してコンスタントに通い続けることができました。
このペースだとさすがに劇的な成長みたいなのを感じることはないのですが、少しずつ色々なことができるようになってきています。

少しずつ。

目標 : 本は月 8 冊、観劇は月 6 回程度(まで)にする

本は、92 冊。

月 8 冊ペースだと年間 96 冊なので、ほぼぴったりです。

観劇は、47 本。

月 6 回ペースだと 72 本なので、だいぶ下回っています。
だいたい月 4 本ペースですね。

なんか、これくらいがちょうどいいんじゃないか、という感じがします。

かわりに何をしたか

この目標には、去年まで時間の大半を注ぎ込んでいたアクティビティを減らして、減らすことで他のことができるようになるはず、という含みがありました。

かわりに何ができたかというと、

  • 演技クラスに通う
  • 鈍器系や英語の技術書を読む
  • 映画を観る

この辺でしょうか。

演技クラスについては、前述の通り。

技術書については、

あたりの(物理的に)重い本を読んだり、

  • The Great ScrumMaster
  • The Nature of Software Development
  • Developer Testing

あたりの英語の(翻訳されていない)本を読んだりすることができました。

一日の中で本を読む時間はある程度確保されているので、冊数を減らすためには、一冊にかかる時間を増やす必要があります。(妙な理路ですが……)
結果として、この辺の読むのに時間がかかる本を読むことが増えました。

というか、実はこれは偶然の結果ではなくて、その辺が狙いの一つだったので、狙いが的中しました。

映画は年間で 20 本弱くらい見ました。
前半よく観たのですが、後半あまり観なくなってしまいました。

どうもやっぱりどこかで映画を信じてないところがあるっぽくて、映画はメジャーエンタメなので仲良くなりたいのですが(ぼくもメジャーになりたい)、なかなか仲良くなれません……。

月 8 冊 / 6 本ってぶっちゃけどうなのか

月 8 冊という読書ペースは、はっきり言ってしんどいです。
読みたい本の多さに対して、スループットが低すぎて。

とはいえ、人としてこれくらいがまともなペース、という感覚もあります。
だから、選んでいく、厳選していく必要があるのだと思います。

ちょっと仕事に傾倒しすぎて、詩とか小説とかをほとんど読めなかったのが大いに反省ポイントです。もっと読みたかった。
来年はバランス取っていきたい。ただ、詩とか小説とかって計画的に読むものでもないので、悩ましいところでもあります。

観劇については、結果として月 4 本ペースでも何となく満足してしまいました。
もっと観たかったかと聞かれれば観たかったのですが、観なけりゃ観ないでなんとかなってしまうというか……。ちょっと意外でした。

といっても、年間 100 本(近く)も観たのは去年だけなので、去年が異常だっただけなのかもしれません。

月 4 ≒ 週 1 というのはわかりやすい数字で、これだけあればそれなりに色々観られるので、来年もこれくらいを目安に観ていけるといいのかなと思います。

目標 : 毎月計画してふりかえる

8 月までやってました。

7 月あたりから仕事とプライベートの計画を統合してやっていたのですが、9 月に異動になって、仕事のスタイルが大きく変わったのにともない、気がつくと個人の計画をやらなくなってしまっていました。
7 月の時点では統合しないメリットがない、と思っていましたが、統合するとこういう事故も起こるのですね……。

目標もおおむね達成できているし、結果オーライかな? という気もしますが、これは 8 月まできっちりやっていたおかげ(その慣性で達成した)という気もするので、やはりあんまりいいことではないかな。

来年 1 月からは仕事の様子がまた少し変わるということもあるので、新しい計画とふりかえりのやり方を模索していきたい。

目標 : 丁寧に暮らす

会社の移転に合わせて、11 月に引っ越しました。

そして、荒れてます。

ものが多いというのは一因。
右のものを左にやると左が埋まるだけ、みたいな状況なので。

引っ越しに際して本と CD を段ボール 2 箱分減らしたのですが、引越し先で棚に詰め込めるだけ詰め込んだら段ボール 4 箱分残りました。
なんということでしょう。

やるべきことは見えていて、この 4 箱分を何らかの形で部屋から出すことです。
まあ、処分するべきなんだろうな。

既に処分する対象は選定していて、でも全然 4 箱分に至らないので途方に暮れています。
たぶんこのままでは埒があかないので、まずは選んだ分だけでも売ろう。

そうしよう。

まとめ

2017 年も色々なことがあったにはあったのですが、総じて言うと、今いる場所でやることをきっちりやっていたら終わった一年、という感じがします。
悪いことではないのですが、よくもないですね。

いい面を見るなら、やることをきっちりやるのはもう当然のようにできる、ということです。

でも、やることって、なんだ?

かれこれ 10 年近く前からずっと、最大の課題が「自分がどこに行きたいのかよくわからない」ということで、ごまかしごまかしやってきたものの、いい加減年貢の納め時なのでは、という気がしてきています。
世の中誰もが「自分がどこに行きたいのか」わかってるわけでもないのだとは思うのですが、ずっと引っかかっていることなので、何らかのかたちで折り合いをつけたいと、いう気持ちがあります。

たぶん「解決した!」という状態には一生ならないのだろうなとは薄々思いつつも、一歩でいいから先に進みたい。

*1:読みかけは技術書以外も含めると 100 冊以上ありますが近いうちに読了予定のものだけピックアップ……

2017 年上半期のふりかえり

2017 年の上半期をふりかえります。

まず年間目標を一つ一つレビューしてみて、必要なところでは転換できればと思います。

目標 : 月に 1 冊以上技術書を読む

上半期には、以下の 4 冊の技術書を読みました。

  • みんなのGo言語
  • M2M/IoTシステム入門
  • レガシーソフトウェア改善ガイド
  • [改訂第3版]Jenkins実践入門

目標に対しては、ビハインドゲームですが、去年(年間通して 4 冊)に比べると、進歩ではあります。(ちょうど 2 倍のペース)

一方で、プロジェクトとか、組織的なマネジメント、リーダーシップとか、そういう本を 25 冊ほど読んでいました。
去年は、年間通して 19 冊だったので、2 倍以上のペースです。

びっくり。

技術書を読むのは継続、ただし努力目標として

月 1 冊というのは決して高い目標ではなく、目標を下げたくはありません。

一方で、4 月から組織のチームリーダー、プロジェクトのスクラムマスターという役割になって、興味・関心だけでなく、責任という面でもよりチーム・組織的なところの比重が高まっています。そのことが読書数にも反映されています。

なので、技術書を月 1 冊読むのは「努力目標」にします。
今後も月 1 冊以上を目指します。ただし、現時点で存在している 2 冊のビハインドをぜひとも挽回して年間目標達成死守、みたいなことはしない。

チーム・組織的なところへの取り組みが今まさに急務であり続けていて、そちらに取り組む方が現時点では優先だと考えるためです。

目標 : 月に 5 回以上演技クラスに通う

上半期の 6 ヶ月で、延べ 31 回。

31 / 6 = 5 余り 1 で、悪くないペースです。
多少の波はありますが、おおむねコンスタントに通えています。

これは、続ける。

もっとペースを上げたいとか、家での練習ができていないのではとか、気になることもありますが、まずは通い続けることを大切にしたい。

目標 : 本は月 8 冊、観劇は月 6 回程度(まで)にする

まず本は、6 月までで 52 冊、みたいです。(一部読書メーターに記録できないものがあるので、イマイチ正確ではないのですが)

52 / 6 = 8 余り 4 なので、若干はみ出しています。
とはいえ、「程度」を斟酌するなら、おおむね約束を守れているといえます。

他方、観劇はなんと、わずか 27 本、みたいです。(わずか?)

27 / 6 = 4 余り 3 なので、とにかく、上限をだいぶ下回っています。
目標は 6 回「までにする」なので、数値目標の達成度としては、申し分ないです。

では何をしているか

さて、本を減らした、観劇を減らした、そこまではよくて、問題は、減らしたことで何を失い、何を得たか。

まず本については、小説や詩、エッセイなどを読むことがほとんどなくなりました。
仕事の本は「必要」に迫られているので、減らせるのは、そのへんになってしまうのですね。

これは結構寂しいことで、長く続けることではないな、という感じがします。
とはいえ、耐えられないほどではないので、年末までは続けてみようかな。

観劇については、減らしたことで演技クラスに通えているという面もありますし、それから、減らしたことでやや熱が冷めた感もあります。全部観るのはどっちみち無理だしな、というか……。

あと面白いのは、映画を観るようになりました、映画館でも、ビデオでも。
これは、演技クラスに映画好きの人が多いということの影響も大きい。

上半期で 16 本。
映画を好きになると生活の楽しみの幅が広がりそうなので、映画を観るのは続けてみたいなと思います。

目標 : 毎月計画してふりかえる

これはやってます。

目論見どおりで、おおむね目標達成のペースで 6 ヶ月続けてこられています。
検査と適応。

あえて改善点をあげるなら、仕事上の計画と、プライベートの計画を、うまいこと統合できないかな、と思います。
仕事とプライベートをごちゃまぜにしたいということではないんですが、今は仕事は仕事、プライベートはプライベートでそれぞれ計画とふりかえりをしていて、かといってプライベートの中でも仕事に関わることも結構やっているので、トータルで考えたほうが色々とバランスを取りやすくて、両方とももっと充実するのでは、という気がします。

ぼやぼや考えていきます。

目標 : 丁寧に暮らす

正直言って、生活は荒れ気味です。
やや荒れ。

とはいえ、この目標を置いていることで、なんとか健全といえるレベルの生活を保てているともいえます。
相対的に丁寧な暮らし……。

とりあえず、もうすぐ引っ越すかもしれないので、ものを減らしていこうかな。
そろそろ減らしてもよい頃合い。

で、そうやってどこへ行きたいのか

どこへ行きたいのでしょうか。

自分で言うのも何ですが、実行は結構、だいぶうまくなってきていて、あとは目的がともなえば……。

目的を探そうかなあ。