8 月は 18 冊。
なんだかペースが妙に安定しています。
しかし、ある程度数を読むとその中に抜群にいい本が何冊かやっぱりあって、良好です。
8 月のよかった本
唯脳論
- 作者: 養老孟司
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/10
- メディア: 文庫
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現場に行かないとわからないことがある、というのは、人間の意識は脳の働きであって、身体が脳を構成することから説明できる。現代で現場に行かずに得られるのは、文字情報、音声情報と、たかだか平面の映像くらいのものなので。
— enk (@enk_enk) August 9, 2015
現場に行かないとわからないことが色々ありました。
— enk (@enk_enk) August 9, 2015
現場に行けば、身体→脳のあらゆる部位から一次情報が得られるし、リアルタイムに出力(フィードバック)もできる。
— enk (@enk_enk) August 9, 2015
そう考えると、情報技術なんて全然まだまだ始まったばかりだ。情報技術は人間が生きることを悪化させる技術なのかな、と思ったこともあったけど、むしろ始まったばかりだからまだまだよくないところが目立つのだ、という気がしてきた。
— enk (@enk_enk) August 9, 2015
『唯脳論』を読んでいて、「心は脳の機能である」ということがすっかり腹に落ちてしまったのだけれど、あれほど「心とは?」みたいなことを考えてみたり世間も考えている風だったりしたのがこんなにすっきりさっぱりと解決した風なのは、なんだかきつねにつままれたような気分だ。
— enk (@enk_enk) August 9, 2015
そこんとこのカラクリも本文中に説明されていたと思うんだけど、わかったあとでは(説明されても)なぜわからなかったのかはやっぱりもうわからない。
— enk (@enk_enk) August 9, 2015
【唯脳論 (ちくま学芸文庫)/養老 孟司】心が脳の機能であることを喝破し、そこからさらに長い射程を持つスゴイ本だと思います。 →http://t.co/FblghsWLqu #bookmeter
— enk (@enk_enk) August 11, 2015
この本が多少なりと読めるようになったのは嬉しいし、ちょっとしたマイルストーン感がある。というのも、前に読みかけたときにはなんのこっちゃさっぱりだったので。
— enk (@enk_enk) August 11, 2015
個人的にエポックメイキングな本でした。
10 年以上前からぼんやりと考えていたことに一定の解答というか、まあ解答の糸口が与えられた感じで、これまでにそれなりの冊数の本を読んできたのは、ある程度(たぶん二割弱くらい)はこの本を読むためだったなあ、と思います。
アジャイルサムライ
- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 42人 クリック: 1,991回
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アジャイルサムライ4年ぶりくらいで2周目。やっぱり最後の「でも、やるんだよ!」のとこがめちゃくちゃよい。
— enk (@enk_enk) August 11, 2015
【アジャイルサムライ−達人開発者への道−/Jonathan Rasmusson】「君が質の高いソフトウェアを届けることは誰にも止められない。(中略)でも勘違いしないでほしい――これは簡単なことじゃない... →http://t.co/bbUXOL950l #bookmeter
— enk (@enk_enk) August 12, 2015
アジャイルサムライは方法論も十分実用的なのですが、思想書としてすぐれています。
その点、Kent Beck の Extreme Programming Explained にも近い気がします。
現代のソフトウェア開発って結局のところ「でも、やるんだよ!」なところはあると思います。
「やるか、やらないか」というか、「やりたいのか、やりたくないのか」というか……。
「やりたいんだったら、上司でも部下でも同僚でもなく、きみがやるんだよ」というか。
嵐のピクニック
- 作者: 本谷有希子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/05/15
- メディア: 文庫
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【嵐のピクニック (講談社文庫)/本谷 有希子】軽妙なタッチでずっぽずっぽもぐりこんでくるので天才かと思いました。その点、歯医者さんに似ているかも。 →http://t.co/pKDncHvlhS #bookmeter
— enk (@enk_enk) August 28, 2015
歯医者さんは軽妙なタッチでずっぽずっぽ歯を抜くから、逆か。でも軽妙に見せかけて芯のところで著しく不穏みたいな感じは似てると思う。
— enk (@enk_enk) August 28, 2015
本谷有希子という人はその名も「劇団、本谷有希子」という劇団をお持ちで、それで名前を聞いたことがあったのでたまたま手に取ったのですが、めちゃくちゃ面白くてぶったまげました。
読書メーターの感想にも書きましたが、天才かと……。
それで、今映画にもなった『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を読み始めたのですが、こちらはまたずいぶんテイストが違って、これからどう面白くなるかな、と楽しみなところです。
8 月に読んだ漫画
ゲオブームが来ていたので、ちょいちょい読みました。
にこたま
- 作者: 渡辺ペコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: Kindle版
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にこたま切れ味の鋭いナイフみたいな漫画であった。
— enk (@enk_enk) August 3, 2015
他人同士の色恋沙汰で危うく泣きそうになる日が来ようとは……と思ったけどよくよく考えたら別に色恋漫画ではなかったのでさもありなん。
— enk (@enk_enk) August 3, 2015
物語の肝は、何を描かないか、なのかな、という気がしてきた。
— enk (@enk_enk) August 3, 2015
午前3時の危険地帯
午前3時の危険地帯 1 (FEELCOMICS) (Feelコミックス)
- 作者: ねむようこ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/05/08
- メディア: コミック
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午前三時の危険地帯、登場人物の過半数に感情移入できる謎の漫画だった
— enk (@enk_enk) August 15, 2015
そして無法地帯の方が先だったことに今気づきました。順番間違えた……。
— enk (@enk_enk) August 15, 2015
午前3時か。
— enk (@enk_enk) August 15, 2015
午前3時の無法地帯
- 作者: ねむようこ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/12/08
- メディア: コミック
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↑のツイートにもありますが、こちらの方が先なので興味をお持ちの方はご注意ください。
ピースオブケイク
- 作者: ジョージ朝倉
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2004/05/08
- メディア: コミック
- 購入: 4人 クリック: 19回
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ピースオブケイクを読んで以来近所のゲオにいくたび(ここもピースオブケイクなのかな……)と思ってしまう。
— enk (@enk_enk) August 19, 2015
寄生獣
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/08/08
- メディア: コミック
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会社の人が貸してくれたヒストリエがめっちゃクソ面白かったので、続きが待ち切れず読みました。
とても面白かった。けど、ヒストリエの方が好き、だいぶ。
読書メーター
2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:4403ページ
ナイス数:14ナイス
街場のアメリカ論 (文春文庫)
読了日:8月4日 著者:内田樹
Bootstrapファーストガイド―CSS設計の手間を大幅に削減!
読了日:8月5日 著者:相澤裕介
夜と霧 新版
読了日:8月6日 著者:ヴィクトール・E・フランクル
こゝろ (角川文庫)
読了日:8月6日 著者:夏目漱石
何者 (新潮文庫)
読了日:8月7日 著者:朝井リョウ
道をひらく
読了日:8月9日 著者:松下幸之助
唯脳論 (ちくま学芸文庫)の感想
心が脳の機能であることを喝破し、そこからさらに長い射程を持つスゴイ本だと思います。
読了日:8月11日 著者:養老孟司
アジャイルサムライ−達人開発者への道−の感想
「君が質の高いソフトウェアを届けることは誰にも止められない。(中略)でも勘違いしないでほしい――これは簡単なことじゃない。(中略)君が範を垂れたからといって誰もがその気になるわけじゃないという現実も受け止めねばならない。でも、やるんだよ!――それが君のなすべきことなんだとしたらね。」
読了日:8月12日 著者:JonathanRasmusson
常識にとらわれない100の講義 (だいわ文庫)
読了日:8月13日 著者:森博嗣
「事務ミス」をナメるな! (光文社新書)
読了日:8月15日 著者:中田亨
世界を「仕事場」にするための40の基本 (朝日文庫)の感想
即答力、大事ですよね。少なくともある意味で準備ができていれば、即答できる。
読了日:8月16日 著者:松浦弥太郎
少し変わった子あります (文春文庫)の感想
途中まで森博嗣節が気持ちよかったんだけど、後半ちょっぴし残念でした。「きっとあなたはもう1度読み返すはず」っていう帯のアオリがよくないなあ。
読了日:8月17日 著者:森博嗣
かけがえのないもの (新潮文庫)
読了日:8月20日 著者:養老孟司
ハーバードの人生を変える授業 (だいわ文庫)
読了日:8月21日 著者:タル・ベン・シャハー
倚りかからず (ちくま文庫)
読了日:8月21日 著者:茨木のり子
沈みゆく大国アメリカ (集英社新書)
読了日:8月22日 著者:堤未果
沈みゆく大国アメリカ 〈逃げ切れ! 日本の医療〉 (集英社新書)
読了日:8月26日 著者:堤未果
嵐のピクニック (講談社文庫)の感想
軽妙なタッチでずっぽずっぽもぐりこんでくるので天才かと思いました。その点、歯医者さんに似ているかも。
読了日:8月28日 著者:本谷有希子
読書メーター