序
2015 年 5 月の短歌の目は、ズザザッと滑り込みます。*1
題詠
1. うぐいす
名にし負はばいざ言問はむこの春の花はいつ咲く庭のうぐいす
2. 窓
窓という窓を開いて叫ぶなら明日は真夏日 絶対にそう
3. 並ぶ
「一列に並ぶときれい」そう言って全部潰して君は微笑む
4. 水
真夏日や 駆け寄りてガフ水を食み駆け去ってゆく犬の鼻づら
5. 海
永遠にわかりあえない生きものよ 白い夕陽を照り返す海
6. かめ
「わかめって黒いから好き」そう言ってふえるわかめを口に押し込む
7. 発情
「十月に熊が発情するからさ。僕が五月に生まれたのはね」
8. こい
「こいよ」って言ってあいつはぼくのこといないみたいにきみをさらった
9. 茜さす
茜さす五月十日よさよならだ五月十日よ 焼け落ちてゆく
10. 虹
彼ググる「虹の見える角度とは」 とはってなんだテクニックかよ
結
セーフ!!*2
まじめな話、短歌をたくさん詠む(&読む)貴重な機会なのでなにはともあれ間に合ってよかったです。
なんだかモヤモヤする場合などは前回の短歌の目もどうぞ。
短歌って、短歌って。
来月こそはたっぷりと期間を取って取り組みます……。