2 月に読んだほーん。
17 冊。
先月のまとめでも言及したとおり、読みかけの本をざくざくと回収して、そこそこ冊数は伸びました。
芝居もバシバシ見たし(数えてみたら、「悲しみよ、消えないでくれ」を皮切りに 7 本でした)、
短歌の企画にも参加したし、
なんだかどうにもオオイソガシです。
2 月のトップ 3
- 作者: ゴードンファレル,Gordon Farrell,常田景子
- 出版社/メーカー: 日本劇作家協会
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
この本で、戯曲を読むための、一つの明瞭なフレームを得ました。
詳しくは、以下のエントリに書いたとおり。
実際にこのフレームで戯曲を読んでみると、案外このフレームには収まんねえな、という部分も多いことに気づくのですが、それに気づくことができるのもまたフレームあればこそ、だと思います。
- 作者: 高橋寿一
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2013/12/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (6件) を見る
ソフトウェアテストの入門書。
書名や表紙から伝わる通り、初心者向けで、平易に書かれている本。
と、いうか、もう 4 年近く前(になるのか!)、新卒で前の会社に入った頃に、旧版を読んだこともあった。
にも関わらず、この新版を買い直して、読んで、読んだかいがとてもあったと思う。
のはなぜか、というと、
- ごくくだけた、でも読みづらくない*1スタイルで、読んでてつらくない、すぐ読める
- 長年の業務経験に基づいた現実解を提示してくれていることが(僕のたかだか 4 年の経験からとはいえ)よくわかる構成・説明になっている
- 著者のアカデミックなバックグラウンド*2をちらつかせながら話が進むので、そこまで無茶なこと言ってない(はず)という安心感がある
といったところからだ。
テストが専門ではないソフトウェアエンジニアで、テストについての知識を軽く整理したい、ざっくり現状を確認したい、といった場合には、おすすめできる本だと思う。
一方、「なりたてほやほやのテストエンジニア(というか、テスター)」に向くかっていうと案外どうかなというところがある。というのも、たぶんこの本を読んでも、テストに対する考え方は得られても、具体的なテスト作業のノウハウみたいなものはそこまで身につかないので、(新人テスターの)業務には実は直結しないのではという気がするからだ。
どっちかというと、僕みたいにしばらく業務を経験してから、そもそもテストってなんだったっけ、みたいな観点から読んだときにこの本の真価が発揮される、という気がする。
もちろん新人であっても、目の前の業務に直接役立つことを求めるのではなく、これからテストを仕事にするにあたって、まずはテストのあるべき姿を認識しておきたい、という志を持って読むなら、得るものは多いとも思う。
帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。 (文春文庫)
- 作者: 高山なおみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 60回
- この商品を含むブログ (64件) を見る
タイトル買い。
「プロローグ」の 6 ページだけで、心の底から買ってよかったと思った。
タイトル買いは、限りなく正解だった。
食べものの話がこんなに揺さぶるのは、「こんなときでもうまいものはうまい」からかな、とも思う。
もっとも残りの 242 ページは長いながいエピローグみたいなところがちょっとなきにしもあらずなのだけれど、でも、決して悪くはない。
じんわりじんわりとする(ほのぼのはしない)エッセイ集で、何年か経ってからまた読み返してみたい、と思う。
ちなみに、この本は「ひとひら言葉帳」のこのツイートで見つけた。
私の酔っぱらった頭の中の視界は、魚眼レンズのように拡がって、どこまで歩いてもいつまでたっても同じ景色に囲まれたまま。この永遠のみどりいろの中を、2匹の魚のように、ずっとずっと歩いていたいと思った。/高山なおみ「帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。」
— ひとひら言葉帳 (@kotobamemo_bot) January 28, 2015
こういうことがあるから、この bot をフォローするのはやめられない。(別にやめたいわけじゃないけど)
読書メーター
2015年2月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:3857ページ
ナイス数:40ナイス
熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理の感想
おとなのプロジェクト管理本です。
読了日:2月2日 著者:トム・デマルコ,ティモシー・リスター
Javaによる関数型プログラミング ―Java 8ラムダ式とStream
読了日:2月2日 著者:VenkatSubramaniam
TEDトーク 世界最高のプレゼン術
読了日:2月4日 著者:ジェレミー・ドノバン
新訳 ハムレット (角川文庫)の感想
原文を読んだことはないのですが、意味が明瞭で、リズムがあって、響きもよく、現代の日本にとって、バランスのとれた名訳なのだと思います。
読了日:2月7日 著者:ウィリアムシェイクスピア
GitHub実践入門 ~Pull Requestによる開発の変革 (WEB+DB PRESS plus)
読了日:2月9日 著者:大塚弘記
シェイクスピア全集 (1) ハムレット (ちくま文庫)の感想
平易な訳でたいへん読みやすく感じました。
読了日:2月13日 著者:W.シェイクスピア
仕事は楽しいかね?の感想
「変化は難しいが、試すのは簡単だ(また、そこから価値が生まれる)」ということを伝える本です。
読了日:2月14日 著者:デイルドーテン
意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本
読了日:2月14日 著者:舘神龍彦
現代戯曲の設計―劇作家はビジョンを持て!の感想
戯曲の構造(または非構造)を「ヴィジョン(作者の世界に対する見方)」という観点を軸に分類し、明晰な言葉で説明する本です。今までに観たすぐれた演劇は、いずれもこの本が説明する形態の複数を巧妙に組み合わせて作られている、という風に説明ができることに気づきます。
読了日:2月14日 著者:ゴードンファレル
清水邦夫〈1〉署名人/ぼくらは生れ変わった木の葉のように/楽屋 (ハヤカワ演劇文庫)の感想
ぞくぞくします。こんなにぞくぞくする戯曲を、読む前に一度観たかった。
読了日:2月15日 著者:清水邦夫
たましいの場所 (ちくま文庫)の感想
概して素朴なんだけれども、不思議と響く。
読了日:2月17日 著者:早川義夫
脚本家になる方法 (寺子屋ブックス)の感想
脚本の書き方については基礎知識をちょっとだけ、という感じですが、むしろ脚本家という生き方のありようがいろいろとわかって、とてもよい本でした。
読了日:2月21日 著者:福田卓郎
劇団にかかわる仕事 (知りたい!なりたい!職業ガイド)
読了日:2月21日 著者:
知識ゼロから学ぶソフトウェアテスト 【改訂版】の感想
前の会社にいたとき旧版を読んだことがあったのだけど、今の会社でのテストを理解するにあたって知識を軽く整理したくて改めて新版を購入。旧版と変わらず率直・明快で包括的な説明に加えて、探索的テストについての記述等の追加やアップデートもあり、買ってよかった内容でした。
読了日:2月22日 著者:高橋寿一
リクルートという幻想 (中公新書ラクレ)
読了日:2月26日 著者:常見陽平
俳優になりたいあなたへ (ちくまプリマー新書)
読了日:2月28日 著者:鴻上尚史
帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。 (文春文庫)
読了日:2月28日 著者:高山なおみ
読書メーター
帰ってから、おなかがすいてもいいようにと思ったのだ。