2013年のうちに、2013年のふりかえりをしておく。
目標
1月に、(意識的に、あるいはほとんど無意識に)目標を3つばかし立てた。
- 生きる
- 贈る的な生活をする
- 人生のターニングポイントを迎える
以下にそれぞれの達成度と、雑感を記す。
生きる
達成度:100%
生きてる。
しかも、割りかし元気。
すごいぞ!
贈る的な生活をする
達成度:40%
これにはちょっと説明が必要だ。
贈る的な生活というのは、人に何かを与えて、見返りを求めないことを、日々ごく自然に行っているような生活のこと。(と、ちゃんと決めたのは今だけど)
僕が知っている立派な大人たちは皆そういった生き方をしているように見えて、それに憧れたので、立てた目標だ。
さて、達成度は40%とした。
これは、一定の成果はあげられたけど、まだ理想の半分には至らないという思いを込めている。
モノを人にあげることは惜しまなくなった。
気持ちを人にあげることは、まだ惜しんでいるところがある。
あとは、時間をあげるというのが実は究極の(最も高価な)贈与だと思っていて、時間を誰にでも惜しまず与えられる生活というのが究極の贈る的な生活だと思うのだけど、これは、物理的な制約から現実的には難しい。
だから、贈る的な生活の達成度は80%を目指す。つまり、
- モノを人にあげることを惜しまず、むしろ進んでする
- 気持ちを人にあげることを惜しまず、むしろ進んでする
- 時間を大事な人にあげることを惜しまず、むしろ進んでする
だ。
時間だけは、(自分を含む)大事な人だけに与えるというのが落としどころだと考えている。
人生のターニングポイントを迎える
達成度:50%
年初ごろ、ザ・インタビューズの質問にこう答えていた。
今振り返ると「人生のターニングポイントだったなー」という事があれば教えて下さい。
そろそろターンしたい。
結果として、SIerからパッケージソフトベンダーに転職して、京都から東京に転居した。
これが人生レベルのターンになるかはまだまだこれから次第だが、最低限打つべき手は打てた、角度はともかくターンはしたと思うので、達成度は暫定で50%としてみた。
ソフトウェア開発について
今年は技術的にはほとんど成長できなかったという自覚がある。
その点、結構焦った方がいいとは思っている。
前半は、生きるのに精一杯だった。
ソフトウェア開発については、技術より、ほとんどチームのことばかり考えていた。
後半は、動いた。
転職して、これまで業務では深くかかわることがなかった技術に触れる・入り込む機会がかなり増えることになりそうなので、しばらくは業務駆動(あるいは、需要駆動)でぐんぐん技術力を上げていけそうだということには、あまり疑いがない。
一応、今年もちょいちょい読書だけはしていたので、以下に今年読んだ技術書的なものを並べてみる。とはいえ、純粋な技術書に限ると衝撃的に少ないので、組織についての本やエッセイ的なものも含めた。
- まつもとゆきひろ コードの未来
- コーディングを支える技術 ~成り立ちから学ぶプログラミング作法
- チーム・ダーウィン 「学習する組織」だけが生き残る
- 伽藍とバザール
- ディジタル作法 −カーニハン先生の「情報」教室−
- 学習する組織 現場に変化のタネをまく
- 実装パターン
- ソフトウェア開発者採用ガイド
- 組織パターン
- Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- More Joel on Software
- Subversion実践入門:達人プログラマに学ぶバージョン管理
- Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方
- 情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方(再読)
- リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法
- 感動の会議! リーダーが会議で「人を動かす」技術
- スーパーエンジニアへの道―技術リーダーシップの人間学
- 標準テキスト オフショアプロジェクトマネジメント 【SE編】
- なぜなぜ分析10則―真の論理力を鍛える
- Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST
- パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則
- Clean Coder プロフェッショナルプログラマへの道(再読)
- プログラミング言語Java
- Joel on Software(再読)
- ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち(再読)
- アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門(再読)
- インタフェースデザインの教科書
仕事の仕方と、組織について、考えた一年だった。
すぐれた仕事の仕方や、すばらしい組織は、梃子にはなるが、力を加えないと、梃子は何も動かさない。*1
梃子に加える力であるところの技術力を、たっぷり蓄える必要がある。
まとめ
思考は現実化する
- 立てた目標、結構達成される。年初の目標なんて普段意識することまったくないけど、いずれもそれなりの達成度を得ている。
- 目標を立てると、普段の行動が自然とそこへ向かうようなものになる。普段からそこへ向かうように行動していると、気づいたらそこに辿りついている。
ということを実感した。強く願うことには意味がある。
技術力のなさやべえ
技術書読んでなさもヤバイし、技術力のなさもヤバイ。
Chad Fowlerの「Be the worst」よろしく、環境を変えてめでたくWorstになったはいいが、正真正銘のWorstという立場は、結構来るものがある。
業務駆動で上げていけそうとはいえ、それって根本的な解決ではない気がするというのもあるので、来年になったら計画とか立てます。
いい一年でした
この記事読むといい悪い半々といった趣に見えるけど、全体としてはほんとうに充実したいい一年になったと思っている。
自分がなしたことといえば、そうしたい、そうなりたいと願ったことくらいで、ほとんどはまわりの人の力でここまできた。だから、できるだけもらったものは返していきたいし(くれた人にも、そうじゃない人にも)、与えるようにしていきたい。
全体として、来年はこのいい流れをより確実にしていきたいと思う。来年の話をすると鬼が笑うので、詳しい話は来年する。
お世話になった方々、一年間ありがとうございました。
付録:月別のメモ
1ヶ月単位で、何をしていたか、ごくざっくりとメモを残す。備忘録。
1月
- 何となく一年の目標を立てた。(このときは、この目標がこんなに一年に影響を及ぼすとは思っていなかった)
- 諏訪湖で温泉(露天風呂)に入ったところ、頭寒足熱すぎて髪の毛が凍った。
- BALが閉まることにショックを受けた。
- 生産的なチームのことを考えていた。
2月
- 生産的なチームのことを考えていた。
- 森博嗣にハマった。
3月
- 生産的なチームのことを考えていた。
4月
- 森博嗣のS&Mシリーズを読み終えた。
5月
- にわかに植物づいた。
- 仕事で安藤裕子のアコースティックを見逃した。
6月
- 仕事でLauを見逃した。が、翌日新幹線で名古屋まで見に行った。最高だった。
- 結婚式の二次会の司会した。
7月
- フジロック行った。ジェリ・ジェリとかムラトゥ・アスタトゥケとか最高だったけど、キュアー見れなかったのが心残り。
8月
- 瀬戸内国際芸術祭に行った。最高だった。
- 現職の募集を見つけ、これは行くしかないやろとばかりに応募した。
- 仕事で一十三十一を見逃した。
- スキヤキに行った。最高だった。特にAntonio Loureiroが。
9月
- 現職の面接を受け、ありがたいことに内定をいただいた。
10月
- 前職の残務整理にてんてこ舞いしていた。
11月
- 安藤裕子を見た。とってもよかった。
- グッバイキョート、ハロートーキョー。
12月
- 青春18きっぷで帰省がてらスポット観光しつつ車中でひたすら本を読むツアー。(いま、もうすぐ終わる)
*1:そして、一番重要なのは何を動かすのかというところなのだけど、そこはとりあえず置いといて。