2017 年をふりかえります。
年間目標のレビューから。
目標 : 月に 1 冊以上技術書を読む
今年は、以下 15 冊の技術書を読みました。
- みんなのGo言語
- M2M/IoTシステム入門
- レガシーソフトウェア改善ガイド
- [改訂第3版]Jenkins実践入門
- The DevOps ハンドブック
- ユーザーストーリマッピング
- Lean UX
- The Nature of Software Development
- Running Lean
- リーン顧客開発
- 初めての自動テスト
- テスト駆動開発
- 継続的デリバリー
- エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計
- おうちで学べる人工知能のきほん
年間 15 冊ということで月 1 冊以上のペースなので、目標達成ということになります。
総括
前半はチームとか組織のことをやってたので、どうしても興味がそっちにいきがちでした。
9 月から異動で役割が開発者になったため、そこから一気に稼いだ感じです。
もともとこの目標は、今年の前半みたいなマネジメント的役割にあっても技術のキャッチアップを続ける……という意味での「月 1 冊」だったので、開発者になった今となっては微妙っちゃ微妙な数字です。
ただ最近は入門書・技術ハウツー本というよりは第一人者が書いた鈍器系の本をしっかり読み込むことが増えてきたので、月 1 冊ペースでも十分着実に学んでいるとも言えます。
とにかく達成してめでたい。
開発職に戻った(しかも新製品開発!)ので最近は開発本をビシバシ読んでいるのですが、なかでも『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』を読んだのは収穫でした。
自分で言うのもなんですが、今所属している組織にあって「Java で適切なコードをすばやく書くスキル」は割と限界付近まで高まってて、それでもイマイチ価値を出しきれてない感じがしたのでチーム/組織とかプロダクトマネジメントの方に関心が向いていたのですが、コードのレベルでも(あるいは、コードのレベル「から」)まだまだやれることがたくさんあるのだと気付かされました。
関連書籍
技術書かは微妙なところだけどソフトウェア開発関連の本というところでは、以下の 10 冊あたり。
- アジャイルコーチング
- 変革の軌跡 世界で戦える会社に変わる "アジャイル・DevOps" 導入の原則
- カンバン ソフトウェア開発の変革
- 今すぐ実践! カンバンによるアジャイルプロジェクトマネジメント
- The DevOps 逆転だ!
- The Great ScrumMaster
- スクラム 仕事が 4 倍速くなる "世界標準" のチーム戦略
- Mob Programming: A Whole Team Approach
- リーン・スタートアップ
- IntelliJ IDEA ハンズオン
スクラムやらカンバンやらの本をほとんど片っ端から読んでる感じで、なんかひどいですね。
以下は再読。
- スクラム現場ガイド
- スクラムを活用したアジャイルなプロダクト管理
- Eric Sink on the Business of Software
- エクストリームプログラミング
実践していると、再読からも得るものがたくさんあります。
今読んでる本。*1
- 実践ドメイン駆動設計
- 実践テスト駆動開発
- 仕事ではじめる機械学習
- ThoughtWorks アンソロジー
- Developer Testing
- 初めての JavaScript
- Real World HTTP
実践の中にいないと学べないタチなので、開発者やってる今のうちにこの辺のところにどっぷり浸かっておきたい。
近いうち読みたい本。
- API デザインの極意
- アジャイルソフトウェア開発の奥義 第 2 版
- オブジェクト指向のこころ
- ハイパフォーマンスブラウザネットワーキング
- リーンスタートアップ成長戦略
最近はとにかく買う本を減らしていて、というのは買っても読めてない本がいい加減積み上がりすぎているからなのですが、「買わない」という選択を続けていると、本は世の中に一生かけても読めないくらいたくさんあるのだ、ということを実感して、寂しい気持ちになります。
かつてジュンク堂池袋にある本全部は一生かけても読めない、ということに気づいて圧倒されたことがあったけど、6階のコンピュータ書コーナーだけに限ってもとうてい全部は読めないことに気づいて愕然とする。
— enk (@enk_enk) 2017年12月29日
最近本屋に行っても読む本を決めることより(少なくとも今は)読まない本を決めることの方がずっと多くて、寂しい。
— enk (@enk_enk) 2017年12月29日
ただ寂しいというだけではなくて、今読んでいる本は、選んでそれに(時間を)投資しているのだ、ということもひしひしと感じます。
何を選んで、何を選ばないのか、ということに意識的になります。
意識していようがいまいが選んではいるのだから、意識できるようになったのはきっといいことです。
目標 : 月に 5 回以上演技クラスに通う
年間延べ 56 回。
月 5 回ペースだと 60 回になるので、4 回不足でした。
海外出張とか劇団の本公演とかで休んだ分をリカバリできなかった。
とはいえ、一年通してコンスタントに通い続けることができました。
このペースだとさすがに劇的な成長みたいなのを感じることはないのですが、少しずつ色々なことができるようになってきています。
少しずつ。
目標 : 本は月 8 冊、観劇は月 6 回程度(まで)にする
本は、92 冊。
月 8 冊ペースだと年間 96 冊なので、ほぼぴったりです。
観劇は、47 本。
月 6 回ペースだと 72 本なので、だいぶ下回っています。
だいたい月 4 本ペースですね。
なんか、これくらいがちょうどいいんじゃないか、という感じがします。
かわりに何をしたか
この目標には、去年まで時間の大半を注ぎ込んでいたアクティビティを減らして、減らすことで他のことができるようになるはず、という含みがありました。
かわりに何ができたかというと、
- 演技クラスに通う
- 鈍器系や英語の技術書を読む
- 映画を観る
この辺でしょうか。
演技クラスについては、前述の通り。
技術書については、
あたりの(物理的に)重い本を読んだり、
- The Great ScrumMaster
- The Nature of Software Development
- Developer Testing
あたりの英語の(翻訳されていない)本を読んだりすることができました。
一日の中で本を読む時間はある程度確保されているので、冊数を減らすためには、一冊にかかる時間を増やす必要があります。(妙な理路ですが……)
結果として、この辺の読むのに時間がかかる本を読むことが増えました。
というか、実はこれは偶然の結果ではなくて、その辺が狙いの一つだったので、狙いが的中しました。
映画は年間で 20 本弱くらい見ました。
前半よく観たのですが、後半あまり観なくなってしまいました。
どうもやっぱりどこかで映画を信じてないところがあるっぽくて、映画はメジャーエンタメなので仲良くなりたいのですが(ぼくもメジャーになりたい)、なかなか仲良くなれません……。
月 8 冊 / 6 本ってぶっちゃけどうなのか
月 8 冊という読書ペースは、はっきり言ってしんどいです。
読みたい本の多さに対して、スループットが低すぎて。
とはいえ、人としてこれくらいがまともなペース、という感覚もあります。
だから、選んでいく、厳選していく必要があるのだと思います。
ちょっと仕事に傾倒しすぎて、詩とか小説とかをほとんど読めなかったのが大いに反省ポイントです。もっと読みたかった。
来年はバランス取っていきたい。ただ、詩とか小説とかって計画的に読むものでもないので、悩ましいところでもあります。
観劇については、結果として月 4 本ペースでも何となく満足してしまいました。
もっと観たかったかと聞かれれば観たかったのですが、観なけりゃ観ないでなんとかなってしまうというか……。ちょっと意外でした。
といっても、年間 100 本(近く)も観たのは去年だけなので、去年が異常だっただけなのかもしれません。
月 4 ≒ 週 1 というのはわかりやすい数字で、これだけあればそれなりに色々観られるので、来年もこれくらいを目安に観ていけるといいのかなと思います。
目標 : 毎月計画してふりかえる
8 月までやってました。
7 月あたりから仕事とプライベートの計画を統合してやっていたのですが、9 月に異動になって、仕事のスタイルが大きく変わったのにともない、気がつくと個人の計画をやらなくなってしまっていました。
7 月の時点では統合しないメリットがない、と思っていましたが、統合するとこういう事故も起こるのですね……。
目標もおおむね達成できているし、結果オーライかな? という気もしますが、これは 8 月まできっちりやっていたおかげ(その慣性で達成した)という気もするので、やはりあんまりいいことではないかな。
来年 1 月からは仕事の様子がまた少し変わるということもあるので、新しい計画とふりかえりのやり方を模索していきたい。
目標 : 丁寧に暮らす
会社の移転に合わせて、11 月に引っ越しました。
そして、荒れてます。
ものが多いというのは一因。
右のものを左にやると左が埋まるだけ、みたいな状況なので。
引っ越しに際して本と CD を段ボール 2 箱分減らしたのですが、引越し先で棚に詰め込めるだけ詰め込んだら段ボール 4 箱分残りました。
なんということでしょう。
引越し前に本とCDを段ボール2箱分売ったのだけど、引越し先で棚に詰め込めるだけ詰め込んでみたところ満タン未開封の段ボールがまだあと4箱残っている。4箱て。oh。 pic.twitter.com/8bPG2z86e7
— enk (@enk_enk) 2017年11月27日
やるべきことは見えていて、この 4 箱分を何らかの形で部屋から出すことです。
まあ、処分するべきなんだろうな。
既に処分する対象は選定していて、でも全然 4 箱分に至らないので途方に暮れています。
たぶんこのままでは埒があかないので、まずは選んだ分だけでも売ろう。
そうしよう。
まとめ
2017 年も色々なことがあったにはあったのですが、総じて言うと、今いる場所でやることをきっちりやっていたら終わった一年、という感じがします。
悪いことではないのですが、よくもないですね。
いい面を見るなら、やることをきっちりやるのはもう当然のようにできる、ということです。
でも、やることって、なんだ?
かれこれ 10 年近く前からずっと、最大の課題が「自分がどこに行きたいのかよくわからない」ということで、ごまかしごまかしやってきたものの、いい加減年貢の納め時なのでは、という気がしてきています。
世の中誰もが「自分がどこに行きたいのか」わかってるわけでもないのだとは思うのですが、ずっと引っかかっていることなので、何らかのかたちで折り合いをつけたいと、いう気持ちがあります。
たぶん「解決した!」という状態には一生ならないのだろうなとは薄々思いつつも、一歩でいいから先に進みたい。
*1:読みかけは技術書以外も含めると 100 冊以上ありますが近いうちに読了予定のものだけピックアップ……