この国では犬が

本と芝居とソフトウェア

Reversible Destiny

2エントリ目で早くもJavaの話じゃないしプログラミングの話ですらない。

 

養老天命反転地に行ってきた。

 

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Reversible Destiny!(言い切り感がすげーかっこいい)

 

養老天命反転地は、アーティスト荒川修作と詩人マドリン・ギンズの共同プロジェクトで、公園の全体に美術作品というか、建物というか、構造物というか、そういったものが散りばめられたいわば美術系のテーマパーク。

 

といわれてもよくわからないと思うので、詳しくは公式サイト見てください。(それでもよくわからないと思いますが)

http://www.yoro-park.com/j/rev/index_a.html 

 

昔大学の美学の講義でその存在を知って以来ずっと気になっていたが、18きっぷめっちゃ余ってるし行くか~と思って行くことにした。

京都から大垣までJRで2時間、養老鉄道に乗り換えて20分ちょい、養老駅から徒歩で10分。

意外と近い。

 

このテーマパークはすごく斜めである。

 

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メインパビリオン、極限で似るものの家

 

極限で似るものの家は家なので、出入口がある。

いくつもある。

その出入口から出たり入ったりして遊ぶ。

外装の写真からはわかりづらいが、床が基本的に斜めなので、家にもかかわらず安らぎはないに等しい。

 

今どきの(オープンは1995年)家なので、もちろん冷蔵庫もある。

 

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極限で似るものの家内部

 

でも開かない。

他にも天井付近に椅子があったり、ベッドがある!と思ったらハリボテで硬かったりなど、およそ住むには適さない家であった。

 

 進んでいくと、やったら細くて長い道がある。

 

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 名前は不明。ついてないかも。この道は写真右奥の緑のドームまで続いている

 

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狭い(天井こそないが、閉所恐怖症の人にはおすすめしない)

 

幅が人の肩幅くらいしかないし、見ての通りひたすら一本道だし、挙句の果てに実はこの先行き止まりなので、人とすれ違うこともあり、そのときは身をかわし合う必要がある。

 

さて、前述の通りこの先は行き止まりだが、行ってみると案外楽しい。

途中トンネルのようになっているところが何箇所かあるが、最後はこうだ。

 

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光だ!

 

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空だ!

 

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まあ、行き止まりなんですけどね

 

意味無し感も強いが、達成感も強い。

実によい眺めであった。

 

今通ってきた道は実は「極限で似るものの家」の仲間が散らばる「楕円形のフィールド」を周っていて、戻ったあとは、「楕円形のフィールド」に降りて行ってひたすらアスレチックに励むことになる。

 

とにかく斜めだ。

 

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斜めだ!

 

この場所は、そこにいる時も自分が(立っている場所が)斜めなのか対象が斜めなのか判然としなかったが、写真で見てもやはりよくわからない。

びっくりだ!

 

あとは、楕円形のフィールドをものすごいぐるぐる歩きまわって、はーよく回った、さて出口に向かうか!と思って土手を登ったら

 

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この先が出口だと信じていた

 

元の場所だったときの驚きといったらなかった。

楕円形の反対側に出たつもりが、元の場所に帰ってきていた!(さっきの細い道の入口あたり)

これも斜めのせいであると思われる。

 

全体としては、非常に疲れるし、足首痛くなるし、靴底減るけど、天命137度くらい曲がった感じがして、とても楽しいテーマパークでした。(どうせなら反転させたかった気もする)

 

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これは死なない感じがする(死なないというのは荒川修作という人のテーマでもあるらしいです)

 

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謎のツタ構造物(かわいい)

 

あと、近いので養老の滝も見てきました。

滝に良し悪しがあるのかはわからないが、実によい滝であった。

 

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Fall!

 

滝の周りは爽やかすぎて何時間でもいられる。

(実際には1時間くらいしかいませんでしたが……)

 

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滝の上の方(夏です)

 

明日はJavaの話します。