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この国では犬が

本と芝居とソフトウェア

2015 年 7 月~ 8 月短歌「永遠の散歩に出たい」

久々に短歌あります。 わたしたち生まれる前もここにいて学生だった 蠢く夏よ マームとジプシーの「cocoon」を観たから生まれたうたであるように感じられます。 あまりにも世界がうつくしいもので一秒ごとにしにそうになる このときはなってたんだと思います…

第 3 回はてな題詠「短歌の目」5 月「窓という窓を開いて叫ぶなら」

序 2015 年 5 月の短歌の目は、ズザザッと滑り込みます。*1 tankanome.hateblo.jp 題詠 1. うぐいす 名にし負はばいざ言問はむこの春の花はいつ咲く庭のうぐいす 2. 窓 窓という窓を開いて叫ぶなら明日は真夏日 絶対にそう 3. 並ぶ 「一列に並ぶときれい」そ…

2015 年 4 月短歌「薔薇の蕾が意思を持つなら」

4 月はよい月でした。 人間には興味がなくてせわしない犬のことだけ見つめていたね って言われたい。 雨だから渋谷を歩く いま仮に薔薇の蕾が意思を持つなら 渋谷を歩くといつも雨なので渋谷を歩くと雨なのか雨だから渋谷を歩くのかわからなくなります。 川…

3 月短歌

うたとしばいとソフトウェアの一柱がこちらになります。 大入を背負いし猫の棚に居り四方いずれか判然とせず ねこがいたんです。棚に。 あっ冬が始まる(ストーブ出さなきゃ)と思ったけれどいま何月だ 3 月でした。 ふうわりと花愛づるひと五分咲きのウクレ…

第 2 回はてな題詠「短歌の目」

序 2015 年の 4 月は、短歌の目から始まります。 tankanome.hateblo.jp 題詠 1.入 ねえきみは入道雲がこの街を食べ尽くすとこ想像できる? 2. 粉 粉モンに目がない彼は粉モンがあれば地獄の底も漁った 3. 新学期 新学期薫れる風の吹くみちをゆくヒヨコらの吹…

2 月短歌

2 月の短歌はこちらになります。 夕暮れに善きも悪しきもあるものか 夕暮れは夕暮れでしかない 「ネブア氏」「え? 聞こえなかった、今なんて?」「ネブあし」「なんだ、寝不足のこと」 ああ、ねぶ脚のこと。 それから、はてなで題詠の企画が始まったおかげ…

はてな題詠「短歌の目」3 月

はてなで先月始まった短歌の企画(題詠)に参加したら色々といい感じだったので、今月も参加します。 雛 全国の「雛鳥」に関するお店 458件もある 苺 弁当の苺は彼奴に奪われた メロンパンとて踏みしだかれた 夕 鈴の音と風が川面をわたる頃 野辺に降り来る…

はてな題詠「短歌の目」第0回の雑なふりかえり

序 はてなブログのトップページでたまたま見かけた企画になんとなく参加してみたら引用スターをいただくという経験を初めてしたのですが*1、承認欲求が満たされすぎてヤバイです。 麻薬のようだ。(吸ったことないけど) これはみなさんにも麻薬をお配りする…

はてな題詠「短歌の目」第0回

はてなで短歌の企画(題詠)をはじめたようなので、参加してみます。 今月のお題 - はてな題詠「短歌の目」 白 背が伸びて横断歩道の白いとこだけを踏むのもヨユーになった チョコ ものごころついてこの方カロリーの一割はチョコレートで摂った 雪 雪は死ぬ …

1 月短歌

1 月、あっという間でした。 最近、妙に一日が長い。(あんま寝てないだけかもしれない) 心臓も眼もふともももタマシヒも生きてきたのだ はたとななとせ いい話読んで「いい話だな」って言ってばっかの人生だった 池袋の「LUMINE」を見て落ち着くの、どうか…

12 月短歌

新年初月も終わりが近づいていますが、旧年 12 月の短歌です。 本来短歌は単体で提示すべき、なのかもしれませんが、コメントをつけてみる試みをします。 いぬのある世界といぬのない世界 いぬのある世界の方がいい いぬが必殺エモーションワードなので、い…

11 月短歌

11 月はなんだかあっという間で、ほとんどまばたきしている間に過ぎていったようでした。 冬の夜の上野公園は広い みいんな死んでいるんじゃないか ここにいてありとあらゆるものすべてただ(かわいい)と思ってしまう 秋深き熟成メロンパンの食べかけにメロ…

10 月短歌

秋が通り過ぎてゆきます。 あの頃は世界を愛していなかった それが千一日前のこと 「そうだねえ、ほんとにそうだ。そう思う。そうだと思う。そうなんだよね。」 うたようたようたの故郷は白い月 星と街の灯 かもめよかもめ ベッドで飲む夜のコーヒーはあまい…

ひとひら言葉帳について

ひとひら言葉帳という Twitter アカウントがあります。 ひとひら言葉帳 (@kotobamemo_bot) | Twitter このひとは脇目も振らずにひたすら延々と「うつくしいことば」を紹介し続けてくれるひとです。 bot とは言いながら、季節に応じて流れる言葉が移り変わっ…

9 月短歌

秋です。 最近二十ウン年生きてきてはじめて金木犀の匂いを認知したことが嬉しすぎて、毎日二軒隣の家の生け垣のところまで行ってフンフンして帰ってくるという犬みたいなことをしています。(本物の犬はたぶんそんなことしない) いぬといぬ以外との違いを…

8 月短歌

8 月にも短歌はあります。 薄昏さ、朱く棚引く雲、明星 そのためだけに生きていたのだ 明けの空薄紅色の夢にあり来たばっかりの夏に別れを 夕凪の、あるいは月のない夜の「待った?」「ううん、ちょうど来たとこ」 プラチナムエンジン音も高らかに夜霧の底を…

7 月短歌

まず魂は甘いし、あとまあだいたいなんでも甘い、という知見を得ました。 あまい水ようかんのごときたましいを掬って食べる やっぱりあまい 澱みおりタールのごときたましいを啜ってみたらこっそりあまい 風鈴もガードレールもカブトムシもあまい 抹茶アイス…

6 月短歌

最近短歌を始めました。 今はだいたいできたらすぐにツイッターにポストしてしまうのですが、こうやってまとめ直すのもよいかなという感じで再掲してみます。 発表順、一部改作してます。 荒海を巡り飽いたる魚(うを)の尾を砂丘の夢が撫でますように 盗み…